アイダ・ロルフ博士:1896~1979
アイダ・ロルフ博士はロルフィング®(ストラクチュラル・インテグレーション)の創始者です。彼女は1920年代、まだアメリカ社会の中で目立った女性の社会的進出がなかった時代にコロンビア大学で生化学の博士号の称号を受けました。その後約12年間、彼女は有機化学の視点から人体に関する研究をロックフェラー研究所にて行いました。

ロルフ博士がロルフィング®を発明するきっかけとなったのは、彼女自身が脊椎関節炎を患った事でした。その時代、彼女の症状に対する効果的な治療法はなく、彼女は自身の科学的な知識を基にし、その治療法を見つけるべく、さまざまな分野に渡って研究を始めました。オステオパシー、ヨガ、カイロプラクティック、アレキサンダーテクニックやフェルデンクライスメソッド、そして更にはホメオパシーなど多岐に渡って研究しているうちに、彼女は体内にある筋膜という結合組織が体の構造上重要な役割を果たし、その筋膜にアプローチする事によって体のバランスを整える事ができるという発見をするのです。

この発見の下、ロルフ博士は筋膜へアプローチする手技療法を開発し、クライアントへのアプローチを形態的に整えていく過程、更には彼女のこの考えを教育上のツールとして後世に伝えていく為に10セッションシリーズを完成させます。ここにロルフィング®(ストラクチュラル・インテグレーション)が誕生します。その後、ロルフ博士は1979年に亡くなるまでロルファーの育成、ロルフィング®の更なる発展の為に尽力されました。

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