重力さんとの、ほどよい関係
ほぼ毎週、九州中央病院の駐車場に車を止め、急ぎ足で、低いラジオが流れる、明るい4階のセッションルームに通った。やがて、静かな曲のCDに変わって、部屋も少し暗くなると、気持ちもしだいに落ちついていった。90分のロルフィング®。そのあとは、あたたかいハーブティーが待っていた。
今回、ロルフィング®とムーブメントを受けてみて、とても、いい体験をした。「重力が重荷からサポートに変わる」ということばは、パンフレット等で、知識としては知っていた。しかし、ロルフィング®の第8セッションぐらいから、からだがととのってくると、全体として繋がって、それを支える、地面からの浮き上がるかすかな力があることに、実際に、経験できたことには、おどろいたし、うれしかった。
毎朝、通勤で使うホンダ車のシートに、バランスよい姿勢で、らくに座ったり、昼休み、職場近くの小径を、機能的にかるく歩くだけでも、ふわふあ、もやもやとして、とっても心地がよい。いま、重力さんは、どこに、あるかなぁ 」等々、重ささんとの、ほどよい、関係を探って、こまやかで繊細な、からだとの対話をして、毎日楽しんでいる。
からだが、寄せ集めの部分ではなく、全体としての構造的にバランスがとれたものに、セッションを重ねるごとに、変化するにしたがって、こころのほうも、ほどよく、変容していった。いままでは、からだのまわりの空間の感じが、なんとなくややかたく、すこし平面的な、ほぼ前面の感覚だった。また、自分の内の世界に入っていくクセも、ちょっとあった。
(気づいてさえいれば、これはこれで、そんなにわるいかんじではないけれど・・・)
いまは、ちょこっと意識をして、ロルフィング®の影響での、うしろを含めた、からだの内と外の、やわらかい空間の感覚を、かるく感じながら、中心をしっかりもって、自分のまわりから起こってきている、いろいろなことを、とりあえずは、やさしく受けとめている。そして、そのなかで、気になったり、ひっかかったりすることなどには、ゆっくりと間をとってあげて、こころの空間のすみなどに、そっと、置いたりしている。しばらくそのままにしておくと、おもしろいことに、その違和感たちのすきまから、かくれ潜んでいた、いまの自分に必要なことが、ふっと、ふと、浮かんでくるような、気づきを実感している。この空間のおかげで、自分と、まわりと、いまここでの、感じがつかみやすくなって、からだのなかからの、微妙なささやき声が、以前より、やさしく聴きとりやすくなった。
おかげさまで、そんなこんなで、普段の、毎日の、日常の生活のなかにも、改めて、深くておもしろいことが、たくさんあることに、瞬間、瞬間で、気づかされつつある。ささやかな、なんでもない暮らしのなかに、おもく大切なことが、味わい深く、潜んでいることに、しみじみと、実感しつつもある、このごろです・・・。お世話になり、ありがとうございました。
さて、ロルフィング®を受ければ、すべて、なんでもOKでしょうか。たぶん、そうではないでしょう。でも、重力さんに、味方になってもらえること。これは、かなりここちよいものだし、こころづよいことです。うーん。ほんとうに。
【ロルフィング®】 の感想です。